ひんやり‼抱きまくら
前々から「欲しいなぁ」と思っていた抱き枕。
「はい、父さんプレゼント!」思いがけず娘が、それもニトリのNクールまくらを買ってきてくれた。
「これは、これは。おおきにありがとう‥‥」
何だか私の心の内を見透かされていたみたい。やっぱり親子、気脈が通じるというものかなぁ‥‥。
就寝のころ合いを待ちかねて、ちょっぴりわくわくしながら布団へはいって、枕を抱く。
ひんやり――こりゃ気持ちいいや。顔がほころぶ。
私は若いころから素っ裸に寝間着やパジャマを引っかけ、大の字になって眠るのが好きであった。
しかし、肺気腫、心臓弁膜症を発症してからは、長い時間大の字で寝る姿勢が保てなくなり、夜中にごろんごろんと、左向きになったり右向きになったり、なかなか深い眠りにはいることができない夜が多い。
だから肩こりも益々ひどい。
抱き枕すると、多少肩の痛いのが緩和されるみたいな気もしないでもない。
それに、何だか気持ちがすっかり落ち着いて、母の懐へ抱えられたような幸せな心持ち‥‥。
はて、さて‥‥。両手両足で枕を抱きかかえ、からだをエビのように折り曲げて寝る、この姿勢。
そうだ、母の胎内にいる形じゃないか。
それで海の底にいるみたいに気持ちが静まるのだろうか‥‥。
何だかんだ考えているうちに、今夜も眠ってしまうようである。
☆写真(上)は、頭も支える抱きまくら(やわらか)幅45㎝、長さ115 cm。㈱ニトリ。娘はこちらも一緒に買ってくれた。
写真(下)は抱きまくらNクールHポーラベア。長さ68cm、径20㎝。㈱ニトリ。