「終活年賀状」は、書かない‥‥
「終活年賀状」の文例が、ネット上で見られるようである。
二三年前から、私の手元にも何通かの終活年賀状が届くようになった。それに、ことしも既に十二三通の喪中はがきも来ている。
それやこれやも加えて宛名名簿を整理してみたら、私も妻もそれぞれ100枚を切ってしまった。
何だか身の置き所が狭く縮まったみたいで、心寂しい気がする。
「筆まめ」で宛名もデザイン面も作成し、印刷も終わった。
これから1枚づつ一筆書き入れる心づもりでいる。
日ごろご無沙汰の先輩、友人、知人の顔を思い浮かべながら、ひと言書き添えて、懐かしんでみたい。
5年前に現役を退いたとき、(これから毎日1枚ずつ、友人にはがきで便りを書こう)と思いつき、初め二三通は、何となく心弾むひと時を持つことができた――とうなづいたものだったが、あっけなく棒を折らせてしまった。
自分の気持ちとしては、年賀状はその埋め合わせみたいなものでもある。
今のところ、終活年賀状を書く気はない。