ノスタルジー

「ワンちゃん宮司の旅の宮余話」(改題)。「ワンちゃん」は、昔、駆出し記者のころ先輩がつけてくれた。このあだ名、今では遥か青春時代のよすがでしょうか。

虫が起こる・・・

 二三カ月前から読書虫?が起こっている。

 

 リタイアした今、読書と言っても肩の凝らない時代小説――チャンバラ小説である。

 

 佐伯泰英葉室麟、稲葉稔、鳥羽亮から昭和三四十年代の山手樹一郎まで、読み出したらやめられない止まらない「カッパえびせん」CMみたいである。

 

 朝飯が済むと、文庫本抱えてソファに座り込む。家内に用事を言いつけられても上の空。昼飯をかけ込むと早速続きのページを開く。

 

 夕方までに700余ページを読み終えると、やっぱり老眼は疲れ果てる。肩は凝る、腰は痛い。立ち上がるとふらっと体が揺れる‥‥。

 

 アマゾンや宅配の人々には「毎度ご苦労様」感謝に耐えない。

 

 

 本が読みたい、と思うともう我慢できないのである。

 

 いや、読書に限らない。

 

 血液型はB型である。B型は「熱しやすいが、飽きやすい」とか。この性分は子供のころからで、祖父母から「父親そっくりだ」と笑われたのを覚えている。

 

 いくら歳を重ねても、これは子供のままである。

 

 やらなければならない雑用が一杯たまってきた。(読書は一服しよう)と自分に言い聞かせながら、今朝もパソコンを開けば、ついアマゾンの「本」検索にキーを合わせてしまうのである。

 

 さて、今回の虫はいつごろ納まるやら‥‥。