ノスタルジー

「ワンちゃん宮司の旅の宮余話」(改題)。「ワンちゃん」は、昔、駆出し記者のころ先輩がつけてくれた。このあだ名、今では遥か青春時代のよすがでしょうか。

疎き老眼すかして見れば……

 去年の夏から白内障の治療を続けているが、老化がさらに進んだか、特に右目が急に疎くなってオペをお願いした。
 右目は明るくなった。目の前の壁がこんなに白かったのか、ノートの紙もこんなに白かったんだ……。喜んだのも一両日、愛用のメガネと右目の度が合わなくなってしまったようだ。続けて読んだり書いたりしていると、頭がくらくらしてくる感じすら。
 「一二ヶ月経過を見てから、遠近メガネ用の度を測り直してみましょう」と眼科医。まだしばらく不自由な日々が続きそうだ。
 こんなありさまで、道を歩いても足元がおぼつかない。数メートル先の人の顔もとっさに判別がつかないもどかしさも解消されない。