ノスタルジー

「ワンちゃん宮司の旅の宮余話」(改題)。「ワンちゃん」は、昔、駆出し記者のころ先輩がつけてくれた。このあだ名、今では遥か青春時代のよすがでしょうか。

拉致解決に協力してくれや

またぞろ、である。
電話を取るや、いきなり[宮司さん?」と気安く声をかけられた。
氏子さん?その声聞き覚えありの気がして、思わず「はぁ」と返事して、「しまった!」。
途端に相手は例のドスをきかせた声。講釈のマニュアルを読み上げた末「4万何がしかの出版物を買ってくれ」それが拉致問題解決に活動しているわれわれへの協力になる……。
北方領土返還だの同和だの、それらしき団体名を名乗り、高額の本を買わせようと半ば脅してくる電話はこれまでもたびたび。
こちらも、たいてい「責任者は不在。私はただの留守番だ」とか何とか答えて電話を切るが、きょうはうっかり。
長い口上の後、相手はボロを出さず、ぎりぎりの捨て台詞を残して電話を切った。
姿見えない声だけの圧力、なす術がない。
電話を切ってからしばらくは、またまた不愉快な気分。
不埒な奴には、一発お見舞いしたい、何て気持ちにもなりそうな昨今の世の中である。