ノスタルジー

「ワンちゃん宮司の旅の宮余話」(改題)。「ワンちゃん」は、昔、駆出し記者のころ先輩がつけてくれた。このあだ名、今では遥か青春時代のよすがでしょうか。

ワンちゃんの由来

wantyann2004-07-29

「ワンちゃん」は、平凡なニックネームです。


 新聞記者駆け出しのころ先輩がつけてくれました。
本名に一の字がつくからワンちゃん。その時代、親しい記者仲間はたいていあだ名で呼び合っていました。<写真は遊軍記者のころ>


 記憶に残るのは、今なお裁判の続くあの<名張毒ぶどう酒事件>に出合ったこと。

当時は県警本部記者クラブ詰め。事件の起こった日は夜勤で、現地第一報から取材にかかわりました。


 この時期、少しは勉強もしました。体力も気力もみなぎっていました。でも、燃えているだけに人並み疑問にもぶつかりました。真実って何だ、正義ってなに…。時にはいささか怒り、悩みもしました。


社内は折からの労働争議、労組にうんざり。会社にも愛想がつき。そのうち毎日の仕事に空しさを感じる場面が多くなりました。まだ純粋だったのですかね。


いずれ家業を継がなければならない事情もあり、養父の病気を機に30代半ばで退社、早々と第一の人生にみずからピリオドを打ってしまいました。


それからずうっと家業を軸にいろいろあって、今は氏神さまで静かに働いています。


 不本意で新聞社を辞めてからは、どんな大きな出来事や大事な仕事に出会っても、再びあの駆け出し記者時代のように感動や情熱の血がたぎることはありません。胸のうちは四六時中冷めてしまったままなのでしょうか。


 齢を重ねた昨今、振り返るとふとそこに*1、かすかな青春の残り火を見つけた気がして懐かしく、ブログのキーをたたいてみることにしました。


 ニックネーム「ワンちゃん」は青春のよすがでしょうか。しばらくは、ひとりひそかにブログを楽しむことにしましょう。