ノスタルジー

「ワンちゃん宮司の旅の宮余話」(改題)。「ワンちゃん」は、昔、駆出し記者のころ先輩がつけてくれた。このあだ名、今では遥か青春時代のよすがでしょうか。

2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

宮司のトイレ掃除

参道を挟んで事務所から60メートル離れた木立の陰に境外トイレがある。先ごろ工費130万円で改修したばかりのピカピカ水洗で、曲がりなりにもバリアフリー。 心配したとおり、早速汚された。昼間の利用は、ほとんど姿を見ない。私が退社した夕方から翌朝まで…

デートの会話

たも網や虫かごを持ったジイジと孫が森へはいって行く。学校が夏休みになると、鎮守の森は毎日朝から元気な声が響いてにぎやか。4ヘクタールに上る当神社の土地山林はすべて国史跡に指定されているので、郷土研究や宿題調べで訪れる地元中学・高校生はもと…

結びのひとこと

おばあちゃんは汗びしょり… 大安の土・日は、数週間前から初宮参りなどおめでたい参拝・祈祷の予約がはいっている。17日の大安日曜もそんな一組が。50歳そこそこの若いおばあちゃんが、何日か前わざわざ勤め帰りに社務所まで車を飛ばし予約申込をされて行か…

カサブランカ一輪

妻が、カサブランカの花を寝室に飾った。一輪でも八畳の間いっぱい、梅雨のうっとうしさを忘れる芳香が漂う。 田舎育ちの私は、子供のころからユリが好きだ。近ごろは山の斜面を這ってヤマユリを探さなくても、筋向いの花屋でカサブランカがすぐ手にはいる。…

と・く・め・い

日の丸を揚げるのは右?左? 事務処理で頭がこんがらがっている最中にベルの音。受話器を取ると老女と思しき声。 「先日配られた神社だより(広報紙)に<祝祭日には日の丸を掲げましょう>と書いてあったけど、近ごろ国旗を揚げる家は少ないね」 相手が何を…

悩みます

久しぶり。A女からメール。内容は、社務所に四五日泊めてもらえないか問い合わせと懇願。理由は、相変わらず悩みごとが多く、神社の静かな環境で過ごせばすっきりするだろうから、という。 Aさんは今30歳前後。高校を出てB神社の巫女(舞女)を5年、そ…

ぞうきんを身にまとう

同じ郡内の神職が、順に当番を務める祭典に参列した。ことしは80歳近い宮司とその近隣神社の神職2人が役を分けあって神前にお仕えする。宮司は礼装である斎服(さいふく)、以下の者は浄衣(じょうえ)といういずれも白い装束を着け整列した 先頭の宮司さん…