ノスタルジー

「ワンちゃん宮司の旅の宮余話」(改題)。「ワンちゃん」は、昔、駆出し記者のころ先輩がつけてくれた。このあだ名、今では遥か青春時代のよすがでしょうか。

2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

月日のたつのは

テレビドラマ「はぐれ刑事純情派」最終回を見た。18年間も続いたそうで、回想シーンに出てくる安浦刑事の若いこと――。 事務室デスクの引き出しから写真を探し出した。今の神社で初めてお宮参りの祈祷を務めた記念のスナップ。赤ちゃんを抱いた母親と並んだ狩…

Nさんの祈り

猛暑の昼下がり、Nさんが新車のお祓いに。近ごろ自損事故ばかり起こすのでお祓いしてすっきりさせて、とひと月ほど前にも清め祓をしたばかり。 Nさんが重ねて話されるには、ずっと以前から身の回りに良くない出来事ばかり。ついには体調不良に陥り、夜は眠…

森の中で

雨を吸った森の緑が深く重く感じられます。 雨の合い間に、古いお札お守を焚き上げました。正月から半年の間に納められた数十体で、お祓いをして炉に火を入れました。しばらくはもくもく立ち上る白い煙。その時、どさッ。目の前を一瞬黒い影がよぎって足元に…

終生勉強で、す……

神職の生涯研修である祭式研修会に出席しました。拝礼の仕方、足の運び方など日ごろつい我流になりやすい作法をチェックし直すための研修でもある。 「地鎮祭の本義」というテーマで、大学の先生の講義を受けました。例年だと一日中実技で夕方には足腰がくた…

ひたすら、ひたすら

町遺族会主催の戦没者慰霊祭が、当社の参集殿で行われご奉仕しました。 宮司として就任以来16度目のお勤め。参列のご遺族の顔ぶれも、年老いて毎年寂しくなっていきます。遺族会の役員に聞くと、会員のうち英霊の親はもう1人残るだけ、妻は3分の1に減り…

あ、ちゃア……

立ちション? 自分の畑で育てた野菜や手づくりの漬け物をリヤカーに積み込み、町内を何十年も商いしている女性がいます。古希を過ぎたろうと思うが、達者です。 照る日は毎日、時刻も決まって午後3時、境内に姿を現します。白い手ぬぐい姉さんかぶり、前か…

素人の目線

「神社だより」を読むのが楽しみ… 時々そんなお声に励まされます。当神社では、広報紙を2千部ずつ年5回発行し氏子さまの啓発に努めています。もちろん私の手づくり。この6月は発行月で、氏神さまのお祭りや催し物案内から神事の意味に至るまでパソコンで…