ノスタルジー

「ワンちゃん宮司の旅の宮余話」(改題)。「ワンちゃん」は、昔、駆出し記者のころ先輩がつけてくれた。このあだ名、今では遥か青春時代のよすがでしょうか。

2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

浮遊霊がうようよ

宮司に着任のころ、社務所の留守番おばあさんが話しかけてきました。「夕暮れの神社周りは、浮遊霊がうようよいるんですって。怖くないですか」若い新任神主を驚かすつもりなのか、私の顔色をうかがってニヤニヤしている。私も「そんな話聞き初めです。浮遊…

もののけを追っ払ってよ

顔見知りの老女が社務所の窓口で訴えるように「米寿になったので、厄除けのお祓いをお願いしたいが…」両手を合わせました。 「八十八は年祝いですね。3月初めに厄除祈願祭があるので、その時厄のお方や年祝いの方々とご一緒にいかがでしょうか」と勧めたら…

キツネのお宿

本殿裏の境内林に、つい最近キツネが住みついたようです。 森のくぼ地の土手に深い穴を掘って巣をつくり、ひそかに行動しているらしい。樹木の手入れに森へはいった氏子総代(ボランティア)が姿を見かけ「おとなしい、きれいなキツネですよ」と教えてくれま…

ちょこちょこっとお祓いしてや…

拝殿を閉めようかという夕方4時、境内に1台の乗用車がはいってきた。 「車を買い換えた。お祓いしてやって。ちょこちょこっとでええわ」ズボンのポケットからよれよれの万円札。「これで。釣り頼む」 ともかく拝殿に上がってもらってお祓いをし、宮司が神…