ノスタルジー

「ワンちゃん宮司の旅の宮余話」(改題)。「ワンちゃん」は、昔、駆出し記者のころ先輩がつけてくれた。このあだ名、今では遥か青春時代のよすがでしょうか。

『毎日、出来心』……

 中日新聞のコラム欄で、女流画家篠田桃江さん(103歳)の「残り人生をスケジュールに合わせて動くなんて、とんでもない」「私は、毎日、出来心」という趣旨の言葉が紹介されているのが、目に留まった。
 
 私は、思わずニヤリとした。何とシンプルで、歳を重ねた人の、味のある、人生を達観したかのひと言であろう。

 
 神社を退職して3年が過ぎてしまった。あれを片付けておきたい、これもしたい……と思いながら、結局は何にもしないで無為に明け暮れを重ねるばかり。

 
 「毎日、出来心」―今日からは、この気持ちのままに暮らしてみよう。