ノスタルジー

「ワンちゃん宮司の旅の宮余話」(改題)。「ワンちゃん」は、昔、駆出し記者のころ先輩がつけてくれた。このあだ名、今では遥か青春時代のよすがでしょうか。

総代さん、誇りを持って!

 街行けば元気なお年寄りが満ち溢れて?いる。まさに熟年。
 夫婦旅行、ジョギング。梅の便りを耳にはさめば、カメラ片手に愛車で駆けつける。産直市に出向いてあれこれ試食して回る等々、毎日忙しいことである。それが生きがいという人もあろう。
 そんな人たちも、地域の集まりと聞くと、とたんにしり込みする向きが多いという。自治会の役を逃げる、役員に選ばれるのがいやだからに老人会を敬遠する……。
 氏神さまの氏子総代選出となると、さらに逃げ腰となる。極端な人は氏子をやめてでも総代の役回りから逃れようとする。
 いやいや(嫌々)総代に選ばれた人ばかり寄り集まってもらっても、神社に活気は出ない。氏子組織力の低下は、やがて氏神さま存続にかかわってくる。
 ことし一自治区で、自治区組織と全く切り離して、その地域の氏子だけの集いを立ち上げて、総代の選出を少しでもスムーズにしようと試みられている。新任自治区長さんの発案で、宮司の私とも十分話し合って今組織づくりを進めてもらっている。発足の日が待ち遠しい。