ノスタルジー

「ワンちゃん宮司の旅の宮余話」(改題)。「ワンちゃん」は、昔、駆出し記者のころ先輩がつけてくれた。このあだ名、今では遥か青春時代のよすがでしょうか。

あちゃー、また、やられた

 神宝庫の賽銭が盗まれた。施錠が引きちぎって破られ、真ちゅう製の錠前も消えていた。
 賽銭箱の中身は、今回も銅貨数十円か多くて数百円であったろうが、人さまが祈りを込めてお供えした賽銭を盗む行為に腹が立つ。
 賽銭箱を修理しても修理しても、しばらくするとまたやられる。これまで、そんな繰り返しである。
 賽銭はわずかしかはいってないことがわかっていても、とにかく賽銭箱を破って開けて中身を見てみたい賽銭ドロは「一種の病気」(警察官の話)なのかも知れない。
 神社は、修理と代わりの錠前を買う出費の方が高くつく。
 防ぐ手立ては考えつかない。
 また、当分の間は毎日こまめに、数十円の賽銭を回収することになる。