ノスタルジー

「ワンちゃん宮司の旅の宮余話」(改題)。「ワンちゃん」は、昔、駆出し記者のころ先輩がつけてくれた。このあだ名、今では遥か青春時代のよすがでしょうか。

とりとめのない話

 明日の月次祭(つきなみさい)の準備を済ませてから、向拝所付近の落ち葉をかき集め、炉(といっても地面に穴を掘ってブロックで囲んだだけのもの)で燃やした。

 雨上がりで、湿った落ち葉はなかなか燃え上がらない。

 「落ち葉を焚いた煙にむせ、涙誘われ泣いたとき……」だったか、若いころ口ずさんだラジオ歌謡「さざんか」の歌を思い出した。

 霜の季節にはちょっと早く、辺りの木々は黄褐色に染まって静まり返っている。

 新しいお神札お守もそろって、歳末準備は着々。いつもどおり一人作業で進んでいる。お守袋への「内符」入れだけは、氏子総代の所の若奥さんに援けてもらった。

 熊手や破魔矢など縁起物が入荷すれば、年越し参り、初詣を待つばかり。すでに新年の安全祈願など町内企業等から予約がはいっている。

 経理事務など社務所の事務仕事は、ひと月ほど遅れたままである。

 あれこれ思えば、うんざりである。でも、これで20年近くやってきた。これからもしばらく続くであろう。