ノスタルジー

「ワンちゃん宮司の旅の宮余話」(改題)。「ワンちゃん」は、昔、駆出し記者のころ先輩がつけてくれた。このあだ名、今では遥か青春時代のよすがでしょうか。

春なのに  その2

散りそびれた花あわれ。葉桜が風に揺れている。季節の移ろいを横目に、決算事務が忙しい。
一般法人用の会計ソフトを神社用にちょっと応用しながらで、面倒な作業が続く。それでも昔の手書き、電卓に比べると楽である。
決算の仕事を進めながら、頭の片隅では退任した会計監査二人の後任をどの氏子総代に頼もうか思案をめぐらす。
年度末で、37人の氏子総代のうち10人が新しく入れかわり、監査員が欠員になってしまった。10人の新任が、それぞれどんな人物なのか私にはまだ全くわからない。結局監査員は2年生以上から選ぶことになろう。
監査員はいくらか数字に明るい人、性格が正直で円満な人がよかろう、あるいは選出する役員が一地区に偏っては公平を欠くことになろうし……何よりも、細かい部分をほじくり出して屁理屈を楽しむようなヤカラは監査を受ける私自身がゴメン蒙りたい。本音である。
あれこれのうちに、きょうもまた暮れる。