ノスタルジー

「ワンちゃん宮司の旅の宮余話」(改題)。「ワンちゃん」は、昔、駆出し記者のころ先輩がつけてくれた。このあだ名、今では遥か青春時代のよすがでしょうか。

ひたすら、ひたすら

遺族会主催の戦没者慰霊祭が、当社の参集殿で行われご奉仕しました。
宮司として就任以来16度目のお勤め。参列のご遺族の顔ぶれも、年老いて毎年寂しくなっていきます。遺族会の役員に聞くと、会員のうち英霊の親はもう1人残るだけ、妻は3分の1に減り、あとは子供たちとの話。
妻たちの中には体調を崩して自宅で養生する人、病院のベッドにある人も多く、そのお気持ちは年に一度氏神さまで行われる慰霊祭に参列して、夫の御霊に玉ぐしをお供えできるのを心待ちにしていたに違いなかろう。彼女たちの心底をも思い、私は素直な気持ちでひたすら英霊をお慰めしました。
祭典後の3分間講話で、そんな私のきょうの気持ちをお話しました。