ノスタルジー

「ワンちゃん宮司の旅の宮余話」(改題)。「ワンちゃん」は、昔、駆出し記者のころ先輩がつけてくれた。このあだ名、今では遥か青春時代のよすがでしょうか。

花の命は……

フレッシュ、フレッシュ

昨日満開を愛でたサクラ、今朝はもう散り初めた。
午後から日差しも戻って、爽やかな微風に誘われるかのようにひとひら、ふたひら。参道は雪が積もったみたいに早や真っ白。ぼんやり眺めていると「花の命は短くて…」と、言い古されたいつものフレーズをつぶやいてみたくなる。
さっき取引銀行3店へ残高証明をもらいに行ってきた。どこの窓口にも新入社員らしき姿があって、時折ベテランがあれこれアドバイスしている様子。そこだけ女子高生の雰囲気を残した子が、真顔で接客する姿は微笑ましい光景である。
私を見つけたベテランが「宮司さん、私も転勤です。長い間お世話になりました」と近寄ってきて頭を下げた。この支店に何年いたのだろう。かなり長かった。赴任してきたころはほんのお嬢さんだったのに、いつの間にかママさん。
「ご栄転かな。お世話になりました。お元気で」と、手を上げて別れた。

神社もフレッシュ?

神社も4月は年度初め。総代も10人ほどが新しい人に入れかわって、会合の雰囲気もちょっぴり明るい感じ。といってもどちらもご老体ばかりだから、代わり映えしないといえば本当はそうである。
「神社の行事は毎年同じことの繰り返しだからマンネリになり勝ち。新任総代は、新しい目で見ての意見を出してほしい」と、私は毎年4月の総代会ではいつもこんな挨拶をする。日々新たに、がモットーの私も十余年もいるとつい怠けが出る。そこを指摘して尻をたたいてほしいのだ。