ノスタルジー

「ワンちゃん宮司の旅の宮余話」(改題)。「ワンちゃん」は、昔、駆出し記者のころ先輩がつけてくれた。このあだ名、今では遥か青春時代のよすがでしょうか。

孫と息子と娘

ああ、しんど

息子一家が里帰りしたので、昨日は私も数ヶ月ぶりに完全オフ。おじいちゃん、おじいちゃんと一日中孫に遊び相手をせがまれ、夜帰る車にバイバイした後は疲れがどっと。妻も朝から晩まで「おふくろの味」接待でぐったり。おまけに外でひとり暮らしの娘まで「県外出張だから二晩預かって。ね、お父さん」とチワワを無理やり置いて行った。
世間では、子より孫の方がかわいいとの声も聞く。でも私は孫からどんなに慕われようと、やっぱり自分の子供の方がかわいい。子供のためならこの身さえ惜しまないけど、孫の命とひきかえてと言われたら、ちょっとためらうと思う。まだまだ、じいじになり切れないのかなあ。

じいじの手づくりホットケーキ

近所からいただいたカボチャやニンジンがどっさり。「おじいちゃん、あれ作ってみんなに試食してもらったら」と妻におだてられ、ついその気に。カボチャとニンジンをスリ器でスリおろし小麦粉と練る。ペーキングパウダー、塩、砂糖を少々。蒸し器を使えばほっかほかに出来上がるが、手元に見当たらないからフライパンで焼き上げる。ココアを練りあわせたり、甘納豆をトッピングしてもおもしろい。
「おじいちゃんは小学生のころ、学校から帰るとこんなおやつを作って、田んぼで働くお父さん、お母さんに届けたんだって」と妻の話を聞きながら、嫁と孫が頬張ってくれた。満ち足りた今の世。初めて口にするこんな粗末のおやつが、孫たちにはかえって珍しかったのか。でもちょっとベジタブルでしょ。