昼下がり。ご老体が社務所にやってきた。 「宮司さん。私んとこ、今年度から氏子をのかせてもらいます」 いかにも申しわけなさそうな顔をして、耳に手をかざした。 耳が少し遠いらしく、私の返事を聞き逃すまいといった表情。 「それは残念ですね……」と私。 …
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